洋食の歴史
1990年台末まで「西洋料理=洋食」だった
もともとはヨーロッパから日本にもたらされた西洋料理全般を「洋食」と呼んでいたが、バブル期以降、本格的な各国の西洋料理が日本で一般化した。
近年においては、従来のように西洋料理全般を大雑把に洋食と呼ぶことは減り、フランス料理・イタリア料理・スペイン料理・ロシア料理・ドイツ料理などと国別に呼びわけるのがふつうになっている。
現在は、日本で独自に進化した西洋風の料理のことを、日本料理の一分野として「洋食」と呼ばれることが多くなっている。
日本生まれの洋食
日本生まれの「洋食」の代表はオムライスやスパゲッティナポリタン、エビフライなどがある。
グラタンやシチューのように明治期にもたらされた古い西洋料理そのままのものや、ハヤシライスやハンバーグのように、西洋料理を米に合うようアレンジした料理もある。
なお、洋食店発祥の料理の中でも豚カツなどのカツ(カツレツ)料理は和食との同化が進み、和食として扱われることもある。
日本風にアレンジされて独自に発展した洋食は、海外に逆輸出され、日本食レストランのメニューにもなってきている。